サッカー日本代表、ボリビア戦の勝因はプレッシング だが90分もたない「限界」は解決できるのか
ひと口に3-0と言っても、中身はさまざまだ。一般的には完勝をイメージさせるが、なかにはもう一度戦えば僅差になりそうな、内容的に競った3-0もある。
この日の国際親善試合、日本対ボリビアは後者に属する。今後に不安を抱かせる3-0だった。
ところが試合後、森保一監督が会見場のひな壇に座ると、その場は祝福ムードに包まれた。記念すべき就任100試合目で勝利を飾ったことについて、讃えるような質問が相次いだのだ。開催まで半年近くに迫ったワールドカップ本番に向けて不安を覚える人は限りなく少数派に見えた。
ボリビア戦の勝利を喜ぶ日本代表の森保一監督と選手たちphoto by Kazuhito Yamada/Kaz Photography スタンドは静かだった。国立競技場に集まった観衆は5万3508人。8割弱の入りと言ったところで、ゴール裏席に陣取る応援団(この数自体も減っている)と一般席の温度差も著しかった。国立競技場で、ここまで熱気に欠ける代表戦を見たのはいつ以来だろうか。筆者の目には、いまの日本代表が人気のある集団にはとても映らなかった。
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。

