元なでしこジャパン・岩渕真奈が語る引退後の変化「結婚への欲は現役時代よりもなくなった」 (2ページ目)

  • 早草紀子●取材・文 text by Hayakusa Noriko

――ご自身のなかでのテーマは?

岩渕 テーマは「可愛く、カッコよく!」です。「ぶっちーも大人になったんだね」と言われそうですが、私も年相応に見られるようになりたいので(笑)。ポージングなんかも、恥ずかしながらチャレンジしてみました。うまくできているかはわからないですけど......。

――今回の企画のように、サッカーとは関係なく表に出る機会も増えました。

岩渕 今日みたいな撮影は楽しいです! 今はいろいろとやらせてもらっていますが、(試合の)解説はやっぱり難しいです。そもそも語彙力ないんですよね。

 でも、もっと(選手のよさを)うまく伝えたいっていう想いが出てきちゃって......。1回目よりも2回目、2回目よりも3回目と、経験を重ねていくとよくなってきている感覚はあるので、なんか今、無駄に(解説者として)上を目指しちゃっています(笑)。

――それはもう、アスリートの性みたいなものですね(笑)。特になでしこジャパンの試合解説では、最近まで一緒にプレーしていたチームメイトへの想いなどもあるでしょうし、そうした試合の解説をするにあたって、心がけていることはありますか。

岩渕 現役時代に解説される側だったとき、自分のことじゃなくても、誰かのことを否定されるのが自分は好きじゃなかったんです。自分はみんなのよさを一番知っているからこそ、みんなのいいところを伝えられる解説者でありたいです。

 けど、正直難しいですよ。(一緒にやっていたから)よくない部分もわかるわけですから(苦笑)。だとしても、一緒にプレーしていた自分だから言えること、伝えられることもいっぱいあるので、そこは意識しています。

――試合の解説をしていると、思わず身体が動いたりはしないですか。

岩渕 それがほぼないんです(笑)。トレーニングのない生活って、もう幸せでしかない。そう思う自分に気づいて、つくづく「現役時代はがんばってたんだな」って感じますね。全然身体を動かしていないので、ちょっと太ったというのと、ちょっと動いたら息が上がったりしますけど(笑)。

長年、なでしこジャパンで活躍した岩渕さん。写真は2018年アジアカップ。photo by Hayakusa Noriko長年、なでしこジャパンで活躍した岩渕さん。写真は2018年アジアカップ。photo by Hayakusa Norikoこの記事に関連する写真を見る

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