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平河悠はU-22代表選出に驚き「パスポートを初めて作った」対峙したアーセナルの10番にも「誰がすごいとかわからない」 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

── その一方で、手応えもあったのではないですか。

「特に6月(の遠征)はそうでしたが、初めて(の招集)だったし、チームのやりたいことを理解したうえで、やっぱり生き残るためには自分のプレーを出すことが大事だと思いました。遠慮していてもどうにもならないな、と。

 だから、自分の特長を出そうとしたし、そういった意味では通用した部分のほうが多かった印象はあります。ただ、イングランド戦に(先発で61分まで)出たあとのオランダ戦は少ししか出られなかった(73分から途中出場)ので、アピールできていないのかなっていう印象もちょっと残りましたね」

── だからこそ6月の初招集を経て、9月のU-23アジアカップ予選のメンバーに再び選ばれたことは大きかった。

「そうですね。6月(のメンバー)に入ったからには、そこ(次の活動となる9月のU-23アジアカップ予選)を目指そうと思っていました。6月がいいパフォーマンスだったかどうか、自分ではわからないですけど、(大岩剛監督に)認められたのかなとは思います」

── U-23アジアカップ予選はヨーロッパ遠征と違い、対戦相手のレベルはともかく、パリオリンピックにつながる公式戦でした。アジアならではの難しさも含めて、どんなことを感じましたか。

「より緊張感もあったし、国を背負う責任を強く感じた試合でもありました。3試合あったのに1試合しか出られない悔しさも味わえたし......、自分の実力や立ち位置とかもわかった大会でしたね。またひとついいものを積めたなって思ったし、もうひとつ上でやりたいっていうのも感じました」

── 町田と並行して、代表活動をこなす大変さも味わっているのではないですか。

「ここでやることと、代表でやることのサッカーのスタイルやコンセプトが違うということに慣れるのが、まず難しかったです。ポジショニングや動き出しなど、チームとしてやりたいことに差があるので。自分のなかでは、そこが難しかったポイントかなって思います」

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