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平河悠はU-22代表選出に驚き「パスポートを初めて作った」対峙したアーセナルの10番にも「誰がすごいとかわからない」 (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Getty Images

── 実際に入ってみた印象は?

「海外へ行くのも初だし、ほぼ全員が初対面でしたけど、あまり緊張はしなかったです。逆に全部が初めてすぎて、気負わずに自分なりにサッカーができて楽しめました。

 でも、年代別代表は(下の年代の時から選ばれ続けている選手が多く)メンバーが変わらないので、グループができているというか、みんなずっと同じチームのようにやってきている。自分はそこに溶け込むことに手こずりました。そういうコミュニケーションのところは、今後の自分の課題かなと思います」

──「海外へ行くのが初」というのは、プライベートな旅行も含めて、ですか。

「そうです。パスポートも初めて作りました(笑)」

── 代表招集が決まって、慌ててパスポートを作った、と。

「ギリッギリでした。1週間後に(遠征に)出発なのに(パスポートができるまでに)1週間かかるって言われて......、終わったと思いました(苦笑)」

── その海外初対戦の相手がイングランドで、現在アーセナルで10番を背負うエミール・スミス・ロウをはじめとする豪華メンバーだったわけですね。

「自分は海外の選手も全然知らないので、誰がすごいとかはわからなかったんですけど、プレミアリーグの選手ばかりだとは聞いていました。相手がうまいのは承知のうえだったので、逆に自分のプレーをするだけかなって思っていました」

── 同じ遠征で対戦したオランダも含め、同年代のヨーロッパのトップレベルと対戦して、どんなことを感じましたか。

「やっぱり海外の選手は体の作りが違うなっていうのは感じました。とにかく速いし、強い。特にイングランドとかオランダには、そういう能力に長けている選手が多かった印象はあります。海外(のクラブ)に行った日本人選手が試合に出られないとか、難しい状況になるのはそういうところ(が理由)なんだろうなっていうのも感じましたし。

 自分もそうですが、特に対人でのスピードを特長とする選手が海外に行った時は、たぶんその特長が出にくくなると思うんで、そういう時にどうプレーするのかっていう意味でも、今、日本にいる間にプレーの幅を広げておく必要があるのかなって思います」

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