日本代表のトルコ戦の勝因は高い競争意識 前線4人のベストな組み合わせは? (4ページ目)
ボールを収める力のある選手(たとえば大迫勇也)が1トップに入ると、久保は生きるだろう。左利きがキツい選手特有の問題も、ある程度、解消されるはずだ。大迫的な選手がいない以上、現在のメンバーでは鎌田が最も相応しい1トップ下になる。
1トップと1トップ下が良好な関係を築けるか否かは、試合の行方に大きな影響を及ぼす。
日本は1トップに最適な人材がいまだ見つかっていない。1トップ下にはまる選手も現状では鎌田ただ1人だ。ウイング候補は充実しているが、センターラインは脆弱。となると、鎌田の0トップを試してみたくなる。それならば1トップ下に久保を置いても両者の関係は丸く収まると考えられる。
森保監督にその認識はあるのか。次回10月の代表戦に目を凝らしたい。
著者プロフィール
杉山茂樹 (すぎやましげき)
スポーツライター。静岡県出身。得意分野はサッカーでW杯取材は2022年カタール大会で11回連続。五輪も夏冬併せ9度取材。著書に『ドーハ以後』(文藝春秋)、『4-2-3-1』『バルサ対マンU』(光文社)、『3-4-3』(集英社)、『日本サッカー偏差値52』(じっぴコンパクト新書)、『「負け」に向き合う勇気』(星海社新書)、『監督図鑑』(廣済堂出版)、『36.4%のゴールはサイドから生まれる』(実業之日本社)など多数。
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