サッカー日本代表の課題は解決されるのか 識者は「偽サイドバック」「ビルドアップ」「ゴールの取り方」に注目&現状を分析 (4ページ目)
【トップには誰が出てくるのか】
――久保のトップ起用というのはないんですかね?
西部 なくはないですが、完全にファルソヌエベ(偽9番)ですよね。両ウイングはいるけど、センターフォワードはいないという状況になるから、じゃあ、誰がゴールを決めるの? というのは出てきます。久保は偽9番で使うことは十分あり得るんですが、その場合には中央から攻めるというのがメインになっていないと、あまり意味がないと思います。
中山 妥当にいけば、上田1試合、古橋で1試合。
――とはいえ、浅野拓磨がスタメンで出てくることもあるのでは?
中山 そうですね。浅野と......。
西部 前田大然。
――こちらの2人が1試合ずつというのは?
西部 大いにあると思います。
中山 そう考えると今回はFWが多すぎますね。
――改めてこの6月シリーズで森保監督に期待することはありますか?
西部 もういつも通りでいいのでは。通常営業でいい!っていう感じですね(笑)。あまりにも予想通りのコメントは面白くないので、もうちょっとこうコメントに工夫がほしいけど、まあ、どうでもいいことです。
中山 いや、本当はもうちょっとトークのスキルを上げるのは意外と大事かと。やはりテレビで見ている人が引きずり込まれるような、そういう感じで......。まあ森保さんの性格からするとそれは難しいかもしれないですけど、なるべく明るく元気に......。
西部 明るいし、元気もあると思うんですけど。
中山 真面目なんですよね。
西部 何かふた言くらいしゃべり始めた段階で、もう最後の結びまでわかってしまうという(笑)。僕らみたいに見慣れている人はネタにもできるんですけど、テレビで代表チームの監督って何しゃべってるのかなとなった時に「あっ」っていうね。
まあ、しょうがないですね、それはね。もうそれも味だというふうにプロモーションしたほうがいいのかもしれません。
著者プロフィール
西部謙司 (にしべ・けんじ)
1962年、東京生まれ。サッカー専門誌「ストライカー」の編集記者を経て2002年からフリーランスに。「戦術リストランテ」「Jリーグ新戦術レポート」などシリーズ化している著作のほか、「サッカー 止める蹴る解剖図鑑」(風間八宏著)などの構成も手掛ける。ジェフユナイテッド千葉を追った「犬の生活」、「Jリーグ戦術ラボ」のWEB連載を継続中。
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
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