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サッカー日本代表の課題は解決されるのか 識者は「偽サイドバック」「ビルドアップ」「ゴールの取り方」に注目&現状を分析 (2ページ目)

  • text by Sportiva
  • photo by Sano Miki

【敵陣でのサッカーの内容も焦点】

――日本のビルドアップは、判断がなかなかできていないと言われますがどうなんでしょう?

西部 技術の問題と判断の問題と仕込みの問題と、全部あると思います。

 サイドバックが中に入ってもマークにつかれてしまって、それでは当然そこにいる意味がないので、元にいたディフェンスラインのサイドに下りてきます。そこにセンターバックからパスが出ます。

 このパスって一見安全なんですが、結局そこに相手のプレッシャーがすごくかかってくるんです。タッチライン際は相手に前に立たれただけでウイングへのコースはなくなります。ボランチへのパスも背中から相手のプレッシャーがかかる。安全なのはセンターバックに戻すだけ。

 だから偽サイドバックとかを使って相手をズラしていくわけですよ。ところが、わざわざ相手のプレッシャーの強いところに結構みえみえの形でボールを出しちゃってるから、これはきついなっていうのは3月の時は思いましたけどね。

中山 もう守備面ではあまりシチュエーションはないだろうから、やっぱりどうしても攻撃が焦点になりますよね。そうなると敵陣でのサッカーの内容というところ。基本的にボールを繋ぐとか握るとかになった時には、選手間の距離をどういうふうに設定するかも大事ですよね。遠すぎてパスがズレるとかになれば、近づかないと駄目になるわけですし。

 みんなが個々のクオリティをチームのなかで発揮できるような、その距離感、パス回しができるかどうかも一つの見どころですね。

西部 このビルドアップは、どうやってボールを敵陣に持っていくかという話なので、これが今回の相手の場合、自動的に解決されるとしたら、伊東と三笘がチャンスを作るのは、もうわかっていると。

 あとはどうやって得点に変えるかですよね。センターフォワードだと思うんですよ。今回は古橋亨梧と、前回も選ばれましたけど上田綺世にはちょっと期待をしたいというのはありますね。外から入ってきたボールをいかに仕留めるかというところが重要だと思います。

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