エース松木玖生「大舞台に強いのが自分」最高のスタートをきったU-20日本代表で攻守に存在感 (3ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Tim Nwachukwu - FIFA/FIFA via Getty Images

 松木が続ける。

「(セネガルの)クロスが多かったので、(自分も加わって)"偽5バック"じゃないが、中でクロスでやられないように、しっかりスペースを埋めることができたのでよかった」

 はたして、日本は虎の子の1点を死守。大会初戦を無事に勝利で飾った。

 チームを率いる冨樫剛一監督も、頼もしい戦いを見せた選手たちを称える。

「1勝するのが、これだけ難しいということを感じた。(セネガルサポーターが多かった)スタジアムの雰囲気、(荒れた)ピッチ状態を含めて、本当に選手たちはこの試合に集中して、目の前の瞬間、瞬間をしっかり戦ってくれた」

 大事な大会初戦で、しかも、アフリカ王者として今大会に臨んできた難敵を下す、大きな1勝である。松木も、「今日だけしっかり喜んで、明日からは次の試合に向けて、またコンディションを整えていきたい」と、すでに次のコロンビア戦へと視線を向けつつも、「全員が90分間戦い抜いての勝利なので非常にうれしい」と笑顔を見せた。

 世界基準のスピードやパワーを体感し、適度に苦しみながらも勝ち点3という最高のご褒美を手にした大会初戦。決して国際経験豊富とは言えない若い年代の選手たちにとっては、上々どころか、最高のスタートになったのかもしれない。

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