サッカー日本代表のウルグアイ戦はデータ上もかなり寂しい攻撃内容 空振りだったプレス回避策含め、課題が多かったのが最大の収穫 (4ページ目)
【自陣深い位置で守る時間が増えた】
一方、守備方法については、4-2-3-1から4-4-2に陣形を変えるという点で、第一次森保ジャパン時代と大きな変化は見られなかった。
ただ、この試合で代表デビューとなった瀬古、2キャップ目の菅原、慣れない左SBを任された伊藤など、ほとんどぶっつけ本番の最終ラインだったのもあり、この試合の日本の守備には安定感が不足していたことは否めない。特にボールを奪うポイントが定まらず、最終的には自陣深い位置で守る時間が増えてしまった点は、次の試合に向けた改善ポイントと言えるだろう。
いずれにしても、三笘や伊東の個人での打開が数少ない武器となった第二次森保ジャパンの初陣は、今後に向けた課題を多く残したことが、ある意味で最大の収穫。次のコロンビア戦(3月28日)は、今回のウルグアイ戦で見つかった課題に対してどのような修正が見られるのかが、最大の注目ポイントになる。
著者プロフィール
中山 淳 (なかやま・あつし)
1970年生まれ、山梨県出身。月刊「ワールドサッカーグラフィック」誌編集部勤務、同誌編集長を経て独立。スポーツ関連の出版物やデジタルコンテンツの企画制作を行なうほか、サッカーおよびスポーツメディアに執筆。サッカー中継の解説、サッカー関連番組にも出演する。近著『Jリーグを使ってみませんか? 地域に笑顔を増やす驚きの活動例』(ベースボール・マガジン社)
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