森保ジャパンの新チームにベテラン勢は必要か 次のW杯に向けたスタート地点で5人の識者の見解は (5ページ目)

  • 藤田真郷●撮影 photo by Fujita Masato

【当面は招集する必要はない】

浅田真樹(スポーツライター)

 結論から言えば、当面はベテラン選手を招集する必要はない。ワールドカップが終わり、新たな4年(実際には3年ちょっと)が始まるのだから、新戦力の登用に注力し、世代交代を図るべきだ。

 そこでは、来年1月開幕のアジアカップをどう考えるかによって、程度の差は出てくるかもしれない。

 アジアカップを次回ワールドカップへの通過点ではなく、絶対に勝たなければいけない大会と考えるなら、今秋の活動あたりでは一度ベテランを戻し、来年1月に備える必要はあるかもしれない。そこを乗りきった上で、再び世代交代に大きく舵を切るという手もあるだろう。

 だとしても、基本的にはベテラン選手――具体的には2026年時点で30代後半になる選手を呼ぶのであれば、その枠を新たに台頭してきている選手を試す機会に使ってほしい。

 経験があるベテラン選手は、言い換えれば計算が立つ選手。ワールドカップ本番が近づいた時点でもなおトップフォームを保ち、日本代表が必要とするなら、その時に呼べばいい。

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