森保ジャパンの新チームにベテラン勢は必要か 次のW杯に向けたスタート地点で5人の識者の見解は (4ページ目)
【秋の代表ウィークではベテランも招集対象】
中山 淳(サッカージャーナリスト)
カタールW杯に出場したベテラン勢のなかで、大会後に代表に関して「ひと区切り」と表明したのはGK川島永嗣(ストラスブール)のみ。つまり、キャプテンを務めた吉田麻也(シャルケ)をはじめ、長友佑都(FC東京)、権田修一(清水エスパルス)、酒井宏樹(浦和レッズ)らは、森保監督にとって招集対象の選手になる。
ただ、長期的な視点に立てば、少なくとも3月の代表ウィークで彼らを招集する必要性は感じない。しかも、吉田は現在所属のシャルケで熾烈な残留争いに巻き込まれており、この時期はクラブの活動に集中すべきだろう。同じく、権田はJ2(清水エスパルス)でプレーしている身であり、長友は現在FC東京で控えのSB。そういった部分を含め、敢えて彼らを招集する理由は見当たらない。
ただし、今年9、10、11月の代表ウィークは事情が異なる。当面の目標である来年1月のアジアカップに向けて、調子さえよければ彼らベテラン勢も招集対象にすべきだろう。
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