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カタールW杯で日本代表のキーマンは? 解説者5人が期待する6人とその理由 (3ページ目)

  • photo by Getty Images

縦のライン3人の活躍が不可欠

福田正博氏
◆キーマン(期待の選手)=吉田麻也、遠藤航、鎌田大地

 ゲーム全体の流れを考えると、しっかりとチームを安定させて戦うには、吉田麻也、遠藤航、鎌田大地の3人の縦のラインの活躍が重要だろう。

 特に守備をする時間が長いと想定できるので、吉田と遠藤のプレーはより大切になってくる。吉田は今季開幕から所属チームの成績が悪く苦しんだが、中断前の数試合は復調傾向で悪い状態ではないと思う。

 そうは言っても、年齢面も含めていちばんいい時の吉田ではないので、そうした状況でどれだけ頑張れるかだ。遠藤はシュツットガルトの試合で脳震盪を起こして心配されたが、無事代表チームに合流してよかったと思っている。鎌田は今季開幕からずっと好調を維持している。どこのポジションをやるかは注目だが、期待できるだろう。

 3人は替えの効かない選手たちで、タイトな大会スケジュールではあるが、ほぼフル出場が求められるだろう。ターンオーバーの話題が出ているが、それは優勝を狙う強豪国の話。日本も選手層が厚くなったとはいえ、まだそこまでではない。

 前線の選手の入れ替えはあるだろうが、やはり一戦必勝を積み上げていく選手起用が続くのではないか。そうなると3人の頑張りは何よりも大切だ。

日本の強みとなる中盤の3人がキーマン

風間八宏氏
◆キーマン(期待の選手)=遠藤航、守田英正、鎌田大地

 日本の強みは中盤にあると思うので、いかに中盤を生かしたサッカーをするかがカギになると見ている。そうなると、コンディションが心配なところはあるが、やはり遠藤航、守田英正、鎌田大地の3人がキーマンになるのではないか。

 この3人はボールをしっかり持てるし、ボールを相手から奪うこともできるうえ、ゴールを決める能力も兼ね備えている。特に最近の鎌田は得点感覚に磨きをかけているので、攻撃面ではいかにして彼の能力を発揮させる形を作れるかが、ポイントになってくるだろう。

 たとえば、伊東純也のスピードは日本の大きな武器だが、単独では限界があるし、前線でポイントを作ってから展開しなければ、その威力も半減してしまう。

 要するに、1人ではなく、遠藤、守田、鎌田の3人全員がボールにたくさん触れるようなサッカーをしないと、難しい戦いを強いられるということだ。逆に言えば、3人の力を最大限に生かすことができれば、守備ではセンターバックを、攻撃では1トップを、いろいろな形で補うことができる。とにかく中盤の勝負に徹することが重要だと思う。

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「中村憲剛×佐藤寿人 日本サッカー向上委員会」が一冊の本になった!

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