飛び級で代表に呼ばれる規格外のポテンシャル。20歳のGK鈴木彩艷が見据えるパリ五輪、ワールドカップ、プレミアリーグ (4ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Sponichi/AFLO

「今までと違った試合前の雰囲気というか、自分のなかでは緊張感が非常にありました。『これがA代表なんだな』って感じましたね。結果としてゼロ(無失点)で抑えられたことは、最低限しなければいけないことだと考えていたので、そこは素直にうれしかったです」

---- 国内組だけでの編成だったとはいえ、一度A代表を経験できたことが今後にどうつながっていくでしょうか。

「自分自身の現状を早い段階で知れたのは本当にプラスですし、(浦和に)帰ってからもそこで感じたことを意識しながらトレーニングに取り組めています。

(香港との)試合のあとにグラウンドで森保(一監督)さんと話した時も、自分のアグレッシブさを評価してくださったので、そこは自信を持ってこれからもトライしていきたいと思いました。森保さんからしたら些細な会話だったかもしれないですけど、自分としては自信になりました」

---- パリオリンピック出場も含め、今後のキャリアをどう描いていますか。

「去年の東京オリンピックは本当に悔しい思いをしたので、終わった時にパリオリンピックでは必ず(メダルを)獲りたいなと思いました。

 でも、今シーズンが始まる時には、今年はワールドカップがあるというなかで、自分が浦和レッズで試合に出続けてアピールしたら(ワールドカップ出場の)チャンスはあると思ってやっていました」

---- 今季開幕前は、ワールドカップ出場を目標にしていた、と。

「具体的にワールドカップ出場と考えていたわけではないですけど、浦和レッズで出続けることが最終的にワールドカップにつながる、というふうにとらえていました」

---- 将来的には海外移籍、という目標もありますか。

「繰り返しになりますけど、近い目標として、まずは試合に出ること。(期限付き移籍などで)クラブが変わるのかもしれないですし、そこは何もわからないですけど、どんな形であれ、自分としてはまずは試合に出てもっと成長することが一番だと考えています。

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