日本代表W杯メンバー26名、識者5人はどう読む。当落線上の選手は? サプライズはあるか?

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9月末、ドイツで親善マッチ2試合を消化した日本代表。この2戦がW杯メンバー発表(11月1日)前の最後の試合だったことを考えると、選手たちにとっては、メンバー入りへの最後の"テスト"だったことになる。はたして、この"テスト"に合格してメンバー入りする26名はどういった顔ぶれとなるのか。さらには、サプライズはあるのか。親善マッチのプレーぶり、森保一監督への提言も含めて、現時点で予想されるW杯メンバー26名を識者5名に選出してもらった――。

9月にドイツで親善マッチをこなした日本代表9月にドイツで親善マッチをこなした日本代表この記事に関連する写真を見るどうすれば鎌田大地を有効に活用できるか
それが、森保ジャパンの最大のテーマ

杉山茂樹氏(スポーツライター)

◆ワールドカップ予想メンバー26名
【GK】権田修一、シュミット・ダニエル、谷晃生
【DF】吉田麻也、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、中山雄太、岩田智輝、冨安健洋、伊藤洋輝、瀬古歩夢
【MF/FW】大迫勇也、遠藤航、伊東純也、古橋亨梧、守田英正、鈴木優磨、鎌田大地、三笘薫、松尾佑介、前田大然、旗手怜央、堂安律、田中碧、久保建英

 8割方、森保一監督の立場になって考える一方で、ダメ元を承知で筆者の嗜好を2割ほど加えた。アメリカ戦、エクアドル戦の30人から川島永嗣、長友佑都、原口元気、柴崎岳、南野拓実、相馬勇紀、上田綺世、町野修斗の8人を外す一方で、岩田智輝、松尾佑介、鈴木優磨、大迫勇也のJリーグ勢4人を加えた26人である。

 最大のテーマは、鎌田大地を最大限有効に活用するためにはどうすればいいか、だ。

 大迫が本調子でないとなると、4-2-3-1の1トップ下ではなく、4-3-3の1トップ(=0トップ)で、まさに大迫の代役として使いたい。2010年W杯の"本田圭佑役"と言ってもいい。4-2-3-1の1トップ下でも何ら問題ないが、0トップのほうが"鎌田中心"を旗印に戦うことができる。

 大迫は全試合時間の3分の1程度出場可能なら、という条件付きで選出したい。交代枠は5人制だ。以前とは考え方が変わっている。90分戦えない選手はダメとか、そうした価値観は古い。

 松尾、鈴木は、急に選んでも気後れすることなく、合流できると思う。ムードメーカーであり、一発を秘めた"上がり馬"と見る。従来組のなかでは、前田大然、堂安律に上昇ムードを感じる。

 鎌田と並ぶ切り札、三笘薫には左SBのサポートが不可欠になる。長友では無理。伊藤洋輝、中山雄太、さらには旗手怜央を再度、左SBで使ってみても面白い。旗手、守田英正もそうだが、巧さに加えて粘りがある。綺麗だけれど、淡泊な柴崎が一時代前の選手に見える。

 板倉滉の代役には、岩田を選びたい。CB兼守備的MF。多機能さに加え、Jリーグで首位を行く看板選手として経験も積んでいる。冨安健洋はCB、SBというより、守備的MFとして使いたい。遠藤航一本の現状は厳しい。ここに大型で、総合力の高い選手がいると心強い。

◆ワールドカップ予想(理想)布陣

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