日本代表W杯メンバー26名、識者5人はどう読む。当落線上の選手は? サプライズはあるか? (3ページ目)

  • photo by Getty Images

本気でベスト8進出を目指すなら
複数のポジションができる旗手怜央は不可欠

浅田真樹氏(スポーツライター)

◆ワールドカップ予想メンバー26名
【GK】川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエル
【DF】長友佑都、吉田麻也、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、板倉滉、中山雄太、冨安健洋、伊藤洋輝
【MF/FW】大迫勇也、原口元気、遠藤航、伊東純也、浅野拓磨、南野拓実、守田英正、鎌田大地、三笘薫、前田大然、旗手怜央、堂安律、田中碧、久保建英

 メンバー選びの基本的な考え方は従来、各ポジションに2人ずつ(GKのみ3人)で23人が一般的だったが、26人に増えた今回もベースとなる考え方は変わらないだろう。

 4-2-3-1を基本としたうえで、4-3-3(4-1-4-1)や3-4-3(3-4-2-1)へのフォーメーション変更も十分可能な人材がそろっている。ことさらそれを考慮した選考をする必要もなく、大きなサプライズが起こりうる要素が、現時点では見当たらない。

 ただし、9月のドイツ遠征でまったく出番がなかった旗手怜央は、ぜひとも加えたい。本気でベスト8進出を目指す(グループリーグ3試合を戦ったあとに4試合目に勝つ)なら、いくつものポジションで強度の高いプレーができる旗手は、不可欠な選手だ。

 また、現時点で判断が難しいのは、ドイツ遠征にケガで参加できなかった3人、すなわち板倉滉、浅野拓磨、大迫勇也が本大会に間に合うのか、である。

 森保一監督は「間に合うと聞いている」と話していたが、板倉については負傷時の状況から見て、かなりの重傷だという情報もある。

 大迫が難しければ上田綺世、同様に浅野の代わりには古橋亨梧の選出を予想するが、板倉が間に合わなかった時は悩ましい。

 吉田、冨安という中軸を脅かすほどのCBに成長したばかりか、ボランチもこなす。そんな選手の代役はそうはいるはずがない。

 単純にCBを加えるのか。あるいは、違うオプションに振り替えるのか。

 個人的には後者の選択を予想(相馬勇紀か、柴崎岳か)するが、今回のワールドカップのメンバー予想が最も難しくなるのは、不幸にもこのケースが起きてしまった場合だろう。

◆ワールドカップ予想(理想)布陣

この記事に関連する写真を見る

3 / 5

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る