高橋大輔の『オペラ座の怪人』は「まさにラスボス」 かなだいは新カップルへエール
『フレンズ・オン・アイス』レポート後編
『フレンズ・オン・アイス』公開リハーサルで『Love Never Dies』を演じる村元哉中と高橋大輔この記事に関連する写真を見る
【まさにラスボスの演技】
8月29日、横浜。アイスショー『フレンズ・オン・アイス』の公開リハーサルが行なわれている。
後半の冒頭、ひとつのクライマックスがいきなり訪れる。荒川静香、本郷理華、櫛田育良、島田高志郎、村元哉中、そして高橋大輔。6人が登場し、『オペラ座の怪人』の続編ミュージカルの曲『Love Never Dies』を踊る。それぞれ悲劇のカップル、怪人ファントムと美女クリスティーヌに扮(ふん)した。荒川が燕尾服で、男役なのも特徴的だった。
「『オペラ座の怪人』は今までたくさんのスケーターが演じてきましたが、私は大ちゃん(高橋)のファントムが好きで。彼は若い時からシングルでもやって、アイスダンスの最後でもやって。そうした時を経て、今回もやってもらって、貫禄もあって、まさに"ラスボスが来た"って感じなんです」
荒川はそう言って、今回の『オペラ座の怪人』のコラボに胸を張った。高橋にとっては、シングルからアイスダンス、そして今回のグループナンバーとまさに運命的なプログラムと言えるだろう。
「今年も気持ちよくやらせてもらっているんですが、3回目(の『オペラ座の怪人』)をするとは思っていなかったです(笑)。それぞれの個性がすごくよく出ていて、見たいなって思いますね。(自分が)出ずに見たいなって」
高橋は正直な感想を口にした。集合体になり、世界観が深まっているのだろう。それぞれの悲恋の物語が、氷上に再生されていた。
もしかすると、「かなだい」と言われた村元と高橋の物語の続きを目の当たりにするような錯覚に陥るかもしれないーー。
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著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

