日本代表W杯メンバー26名、識者5人はどう読む。当落線上の選手は? サプライズはあるか? (4ページ目)
問題は9月に招集できなかった3人が
本番に間に合わなかった場合にどうするか
中山淳氏(サッカージャーナリスト)
◆ワールドカップ予想メンバー26名
【GK】川島永嗣、権田修一、シュミット・ダニエル
【DF】長友佑都、吉田麻也、酒井宏樹、谷口彰悟、山根視来、板倉滉、中山雄太、冨安健洋、伊藤洋輝
【MF/FW】大迫勇也、原口元気、柴崎岳、遠藤航、伊東純也、南野拓実、守田英正、鎌田大地、三笘薫、前田大然、堂安律、上田綺世、田中碧、久保建英
9月の代表ウィークを終え、カタールW杯登録メンバー26人はほぼ決定したと見ていい。
今回招集されたのは30人だったが、コンディションの問題で招集を見送った大迫勇也、負傷で参加できなかった板倉滉、浅野拓磨の3人も選択肢に加わるはず。逆に言えば、瀬古歩夢、相馬勇紀、町野修斗はその3人の代わりに招集されたと見られ、残念ながら、森保一監督の頭のなかでは26人のなかには入っていないと見るのが妥当だろう。
そのうえで、アメリカ戦とエクアドル戦で先発した計22人は当確の選手になる。前者がスタメン候補11人で、後者がその控え候補。布陣は、2試合で採用した4-2-3-1だ。
ただし、大迫、板倉、浅野が本番までに万全のコンディションを整えられるかどうかで状況は変わる。
仮に大迫が万全でなければ、唯一前線のターゲット役を期待できる上田綺世がスタメン組に抜擢される可能性が高い。前田大然、古橋亨梧、浅野の3人はいずれもスピード系のFWゆえ、大迫が復調できていれば、3人のうち選ばれるのは1人に限られる。浅野は負傷の回復状況によるが、前線の守備力という点で、古橋よりも前田が一歩リードか。
CBでは、板倉が間に合えば、伊藤洋輝を加えた5人になり、間に合わなければ、今回出場機会がなかった瀬古が有力。中盤では、期待された旗手怜央に出場機会が与えられなかったので、現状では柴崎岳がボランチの控えで、万能型の原口元気も有力候補。
ただ、久しぶりにボランチで先発した柴崎のパフォーマンスがよくなかったため、本来であれば所属クラブで好調を維持する旗手を選んで然るべき。森保監督には、客観的な視点で最後の決断をしてもらいたい。
◆ワールドカップ予想(理想)布陣
4 / 5