飛び級で代表に呼ばれる規格外のポテンシャル。20歳のGK鈴木彩艷が見据えるパリ五輪、ワールドカップ、プレミアリーグ (2ページ目)

  • 浅田真樹●取材・文 text by Asada Masaki
  • photo by Sponichi/AFLO

---- 年代別とはいえ、ワールドカップ。大会に臨む気持ちも違いますか。

「国を背負って戦っていますし、アンダー世代ではありますけど、ワールドカップは誰もが出られる大会ではないですから。楽しいとともに、いろいろな重みが詰まっているなと感じていました。

 大会初戦のオランダ戦にしても、たぶん周りの人たちはオランダが勝つだろうと思っていたかもしれませんけど、自分たちは絶対に勝つという気持ちで臨みましたし、実際に自分たちがいいプレーをしたからこそ勝てたと思います。

 でも逆に、(決勝トーナメント1回戦で)メキシコとやった時は、自分たちのプレーがまったくできなくて、そこで相手のほうが勝っていた。どんな相手に対しても、いかに自分たちが日ごろのプレーが出せるか、というところが非常に重要になってくるのかなとは感じました」

---- 本来なら、U−17ワールドカップのリベンジの舞台となるはずだった昨年のU−20ワールドカップは、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止になりました。それを聞いた時はどう思いましたか。

「U−17で悔しい思いをしたので、次のU−20では絶対にやってやろうと思っていたなかでの中止だったので、その時は悔しい気持ちがありました。でも、サッカー選手としてのゴールはそこではないですからね。これから先にも世界大会はあるので、気持ちの切り替えはすぐにできました」

---- この先の世界大会というと2年後にはパリオリンピックがあり、それに向けて今年、U−21代表も立ち上げられました。チームを率いる大岩剛監督の印象を聞かせてください。

「ひと言で言ったら、熱い監督ですし、GKを非常に重要視してくださる監督だなと思います。守備時はもちろん、攻撃時もこのチームのサッカーに適応することが大事になりますね。浦和レッズでもGKを含めたビルドアップをやっているので、そこで強みを出していきたいと考えています」

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