サッカーW杯に見るドイツ&スペインのジンクス。日本が予選突破へポジティブなデータもある (3ページ目)
◆ジンクス4:W杯優勝経験国の「壁」
初戦がドイツ、第3戦がスペインと最悪の対戦順となった日本だが、そもそも日本にとってはW杯優勝経験国というのが大きな「壁」。国際Aマッチにおいて、日本がW杯優勝経験国と対戦したのはこれまでに39試合あって、4勝8分け27敗(※公式記録上、PK負けは引き分け扱い)という惨憺たる結果だ。
そこから、W杯、コンフェデレーションズカップ(以下、コンフェデ杯)、コパ・アメリカといった真剣勝負となる国際大会での対戦に絞れば、10戦3分7敗。一度も勝ったことがない。
さらに言えば、国際大会における欧州のW杯優勝経験国との対戦では3戦3敗。引き分けすらない。はたして、ドイツとスペインを相手にしてこの未勝利記録を打ち破ることができるだろうか。
【日本の国際大会におけるW杯優勝経験国との対戦成績】
1995年=日本1●5アルゼンチン(キング・ファハド杯/サウジアラビア)
1998年=日本0●1アルゼンチン(W杯/フランス)
2001年=日本0△0ブラジル(コンフェデ杯/日本)
2001年=日本0●1フランス(コンフェデ杯/日本)
2003年=日本1●2フランス(コンフェデ杯/フランス)
2005年=日本2△2ブラジル(コンフェデ杯/ドイツ)
2006年=日本1●4ブラジル(W杯/ドイツ)
2013年=日本0●3ブラジル(コンフェデ杯/ブラジル)
2013年=日本3●4イタリア(コンフェデ杯/ブラジル)
2019年=日本2△2ウルグアイ(コパ・アメリカ/ブラジル)
※( )内は大会/開催国。キング・ファハド杯はコンフェデ杯の前身
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日本にとってはネガティブなジンクスばかりだが、最後にポジティブデータを少し紹介したい。
2022年W杯の開催地となるカタールは、かの有名な「ドーハの悲劇」の舞台でもあり、ネガティブな印象があるかもしれないが、そのアメリカW杯アジア最終予選の第2戦、イラン戦で1-2と敗れて以降、日本はカタールで行なわれた国際Aマッチでは13戦10勝3分けと無敗を続けている。
当地で開催された2011年アジアカップでも優勝。見方によっては、日本にとって非常に相性のいい舞台なのである。
【日本のカタール開催での国際Aマッチ無敗記録】
1993年=日本3○0北朝鮮(W杯予選)
1993年=日本1○0韓国(W杯予選)
1993年=日本2△2イラク(W杯予選)
2008年=日本3○0カタール(W杯予選)
2011年=日本1△1ヨルダン(アジア杯)
2011年=日本2○1シリア(アジア杯)
2011年=日本5○0サウジアラビア(アジア杯)
2011年=日本3○2カタール(アジア杯)
2011年=日本2△2韓国(アジア杯)
2011年=日本1○0オーストラリア(アジア杯)
2013年=日本2○1カナダ(親善試合)
2013年=日本1○0イラク(W杯予選)
2021年=日本1○0中国(W杯予選)
※( )は大会。2011年の韓国戦はPK戦勝利。
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