サッカーW杯に見るドイツ&スペインのジンクス。日本が予選突破へポジティブなデータもある
2022年カタールワールドカップ(以下、W杯)の組み合わせ抽選会が4月1日(日本時間4月2日未明)に行なわれた。注目の日本はグループEに入って、W杯優勝経験国のスペイン、ドイツと同組に(残る1カ国は6月に行なわれる大陸間プレーオフ、コスタリカvsニュージーランドの勝者)。おそらく、日本が出場したW杯のなかで、最も厳しいグループに入ったと言えるだろう。
目標を「8強入り」に掲げる日本だが、乗り越えなければいけないハードルは相当高い。事実、ドイツ、スペインという相手に対して、日本にとっては厄介なジンクスがいくつか存在する。それらを知ることで、2大会連続4回目の決勝トーナメント進出でさえ、どれほどの難題なのか、もし実現できれば、どれだけ奇跡的なことなのか、わかるのではないだろうか――。
2022年カタールW杯で日本は優勝経験のある欧州の強豪スペイン、ドイツと同組になった。photo by Getty Imagesこの記事に関連する写真を見る◆ジンクス1:初戦がドイツという「壁」
W杯において日本が決勝トーナメントに進出した大会は、いずれも初戦で勝ち点を獲得している。W杯のような短期決戦では、初戦の勝ち点ゲットは非常に重要かつ、グループリーグ突破のためには必須事項となる。
つまり「8強入り」を目指す日本としては、今度のW杯ではドイツ相手にそのミッションを成功させなければいけない。だが、ドイツ(西ドイツ時代を含む)は過去に出場したW杯19大会の初戦で、13勝4分け2敗(※)。勝率およそ7割という驚異的な数字を残しており、日本はいきなりハードなタスクを課せられたことになる。
※1938年フランスW杯は16チームによるトーナメント形式で行なわれ、ドイツは1回戦でスイスに敗れているものの、引き分け再試合のため、この分の結果は引き分けに換算。
【日本のW杯における初戦の結果と同大会における成績】
1998年=日本0●1アルゼンチン/グループリーグ敗退
2002年=日本2△2ベルギー/ベスト16
2006年=日本1●3オーストラリア/グループリーグ敗退
2010年=日本1○0カメルーン/ベスト16
2014年=日本1●2コートジボワール/グループリーグ敗退
2018年=日本2○1コロンビア/ベスト16
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