サッカーW杯に見るドイツ&スペインのジンクス。日本が予選突破へポジティブなデータもある (2ページ目)
◆ジンクス2:"ポット1"の「壁」
W杯において、日本はポット1のチームとの対戦では、決勝トーナメントでの対戦を含めて過去6戦全敗。グループリーグでは0-1の惜敗と、1-4の大敗を交互に繰り返している。
今度の大会ではグループリーグ最終戦でポット1のスペインと対戦。これまでの流れからすると、1-4で大敗という結果が想定される。
ちなみに、W杯におけるスペインはスロースターターの傾向がある。各組4カ国のグループリーグ→決勝トーナメントという大会形式になった1986年以降の9大会を振り返っても、初戦の成績は2勝3分け4敗。対して、グループリーグ第3戦は8勝1分けと負けなし。初戦のドイツ戦を含めて、日本にとっては最悪の対戦順となっている。
【日本のW杯におけるポット1との対戦成績】
1998年=日本0●1アルゼンチン(グループリーグ初戦)
2006年=日本1●4ブラジル(グループリーグ第3戦)
2010年=日本0●1オランダ(グループリーグ第2戦)
2014年=日本1●4コロンビア(グループリーグ第3戦)
2018年=日本0●1ポーランド(グループリーグ第3戦)
2018年=日本2●3ベルギー(ラウンド16)
【W杯最近9大会におけるスペインのグループリーグ第3戦の戦績】
1986年=スペイン3○0アルジェリア
1990年=スペイン2○1ベルギー
1994年=スペイン3○1ボリビア
1998年=スペイン6○1ブルガリア
2002年=スペイン3○2南アフリカ
2006年=スペイン1○0サウジアラビア
2010年=スペイン2○1チリ
2014年=スペイン3○0オーストラリア
2018年=スペイン2△2モロッコ
◆ジンクス3:アジアの"天敵"スペインの「壁」
ポット1というだけに限らず、日本にとってスペインはかなり面倒な相手。というのも、スペインはこれまでに国際Aマッチでアジア勢と15回対戦しているが、13勝2分けと無敗(※公式記録上、PK戦負けは引き分け扱い)。現在は11連勝中と驚異的な戦績を誇っているのだ。
【スペインの国際Aマッチにおける対アジア勢との対戦成績】
1990年=スペイン3○1韓国(W杯/イタリア)
1994年=スペイン2△2韓国(W杯/アメリカ)
2001年=スペイン1○0日本(親善試合/スペイン)
2002年=スペイン0▲0韓国(W杯/韓国)
2005年=スペイン3○0中国(親善試合/スペイン)
2006年=スペイン1○0サウジアラビア(W杯/ドイツ)
2009年=スペイン1○0イラク(コンフェデ杯/南アフリカ)
2010年=スペイン3○2サウジアラビア(親善試合/オーストリア)
2010年=スペイン1○0韓国(親善試合/オーストリア)
2012年=スペイン4○1韓国(親善試合/スイス)
2012年=スペイン1○0中国(親善試合/スペイン)
2012年=スペイン5○0サウジアラビア(親善試合/スペイン)
2014年=スペイン3○0オーストラリア(W杯/ブラジル)
2016年=スペイン6○1韓国(親善試合/オーストリア)
2018年=スペイン1○0イラン(W杯/ロシア)
※( )は大会/開催国。▲=PK戦負け。公式記録上は引き分け扱い
2 / 4