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数字的にはショボくてもベスト。アジア杯
イラク戦に日本のあるべき姿が見えた (2ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

 2015年アジアカップオーストラリア大会。日本は準々決勝でUAEに延長PK戦で敗れ、ベスト8に沈んだ。そのタイミングで、アギーレの八百長疑惑が浮上。サラゴサ監督時代のレバンテ戦で関与した可能性ありと、スペインの検察に告発された。日本サッカー協会はこれを重視。疑わしきは罰せずの論理に従うことなく、アギーレとの契約を解除した。

 日本はその4年前、2011年カタール大会で優勝していたので、2015年大会にはディフェンディングチャンピオンとして臨んでいた。連覇を期待されながらベスト8に沈んだ。そして、代表監督は直後に解任された。

 アギーレジャパンのサッカーは過去のものにしたいムードに支配された。就任期間は半年弱。アジアカップを含めても試合数が10試合にとどまったこともあるが、そのサッカーは実際、あまり深く検証されていない。

 似ているのは、ズバリ西野ジャパンのサッカーだ。ヴァヒド・ハリルホジッチから西野朗さんに代表監督が交代するドタバタ劇が展開されたのはロシアW杯本大会の2カ月前。ロシアW杯でベスト16入りを果たし、最後のベルギー戦で接戦を演じることを想像した人は、その時、圧倒的に少なかった。

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