2020.06.07

数字的にはショボくてもベスト。アジア杯
イラク戦に日本のあるべき姿が見えた

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 佐野美樹●写真 photo by Sano Miki

サッカー日本代表・心を揺さぶられたベストゲーム
第7回:
2015年1月16日 アジアカップ・グループリーグ
日本1-0イラク

 見る者の想いを背負い、世界トップクラスを目指して走りつづけてきたサッカー日本代表。その長い戦いのなかで、歴史を大きく動かした名勝負がある。このシリーズでは、各筆者がそれぞれの時代のベストゲームを紹介していく。

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2015年アジア杯。本田圭佑がPKを決め、イラクを破った日本代表

 日本代表のベストマッチと言われて頭をよぎるのは、日本代表がベスト16に進出した2度のW杯の試合になる。2018年ロシアW杯ではセネガル戦とベルギー戦。2010年南アフリカW杯ではカメルーン戦とデンマーク戦。いずれもあえて言い出すまでもない、多くの人の記憶に残っている試合だ。少し当たり前すぎるので、ひとひねり、きかせたくなる。

 歴代の日本代表監督の中で誰が一番よかったかと問われた時、ハビエル・アギーレだと言いたくなる筆者としては、彼が采配を振るった試合の中から選びたくなるのである。

 アギーレをいい監督だと実感した試合。