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久保、堂安ら豪華なU-22代表。
東京五輪へ最適な組み合わせが試される (2ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by JFA/AFLO

 もっとも、「ベストメンバー」という言葉に、選手たちは極めて冷静だった。

「嬉しく思いますけど、あくまでも現時点なので、別にそんな重要なことじゃないかなと思います」と上田綺世(鹿島アントラーズ)が語れば、「監督がそう言っているなら、そうなんだと思いますけど、選手の中で自分はベストメンバーのひとりだと思っている人はいないと思う。これからも激しい競争は続きますから」と菅原も言った。

 さらに、前田も「今のベストメンバーであっても、オリンピックでそこに入っていなければ意味がないので、あまり気にしていないです」とさらりと言った。

 まさに、そのとおりだろう。オリンピックの登録メンバーは、ワールドカップの23人よりはるかに少ない18人。しかも、森保監督は3人のオーバーエイジ枠を採用する意向を匂わせている。だとすると、15人。この少ない枠を争う戦いが、まだまだ続く。現時点でのベストメンバー入りに安心するような選手は、そもそもここまで生き残れていないはずだ。

 9月の北中米遠征でメキシコと0−0、アメリカと0−2、10月のブラジル遠征でブラジルを3−2と撃破したU-22日本代表の今回の相手は、コロンビアだ。オリンピック南米予選を2020年1月に控える彼らは、DFアンドレス・ソラーノ(アトレティコ・マドリード)、DFブライアン・ベラ(レッチェ)、DFカルロス・クエスタ(ヘンク)、MFケビン・アグデロ(ジェノア)といった欧州組を加えたメンバーで来日を果たしている。

 そのコロンビア戦の焦点のひとつが、A代表組との融合なのは間違いない。

「A代表にすでに関わっている選手がこのチームに入ってきて、どういう化学反応をもたらすか。彼らがA代表で経験してきたものを、このチームでも存分に発揮してほしい」と横内昭展監督代行も期待する。

 基本システムは3−4−2−1。A代表組のひとりである板倉は、果たしてどこでプレーするのか。ビルドアップ力を生かすなら3バックの中央で、持ち運ぶ能力を生かすなら3バックの左で起用することになるだろう。

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