久保、堂安ら豪華なU-22代表。東京五輪へ最適な組み合わせが試される (3ページ目)

  • 飯尾篤史●取材・文 text by Iio Atsushi
  • photo by JFA/AFLO

 そして、堂安と久保である。両雄を2シャドーで並び立たせるのか、それとも、これまで2シャドーの一角を務めてきた三好が先発なのか。2シャドーには、10月のブラジル戦で初招集され、アグレッシブな仕掛けとフィニッシュワークで一気に序列を上げた食野や、ポルトガルで公式戦3ゴールをマークしている前田もいる。

 もちろん、コロンビア戦では複数の選手を試すはずだが、どの組み合わせが互いの、そしてチームの特長を引き出すことができるか、このテストは興味深い。

 10月のブラジル遠征ではビルドアップの形や相手のプレスの剥がし方、ボールの運び方を入念に確認していた。その結果、ブラジル戦ではミドルシュート3発を叩き込んで逆転勝利を飾ったが、狙った形でゴールを奪えたわけではなかった。

 コロンビア戦前の練習でも、ボールを動かしながら"攻撃のスイッチ"となる縦パスを入れるタイミングと精度を何度も確認していた。ディフェンスラインの板倉、立田悠悟(清水エスパルス)、瀬古歩夢(セレッソ大阪)やボランチの中山、田中駿汰(大阪体育大)らの勝負の縦パスから、1トップの小川や上田のポストワーク、2シャドーのコンビネーションによって攻略する形をどれだけ作れるか。それも大きなポイントだ。

 地元開催の東京オリンピックで金メダルを目指すU-22日本代表にとって、このコロンビア戦は、先月のブラジル戦に続き、自分たちの現在地を測る重要な試金石となるのは間違いない。

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