U-17W杯直前に試練。
それでもリトルなでしこは頂点を目指す (4ページ目)
「前回大会でも日本は決勝まで進んでいますが、このチームはまったく違うチーム。同じように決勝に行ける保証はありません。この育成年代で1試合でも多く、世界と戦わせてあげたい。それに対してできることをするだけです」――池田監督代行は決意を新たに戦いの地に入った。
現地での事前合宿期間は1週間。13日(現地時間)に、ブラジルとのグループステージ初戦を迎える日本は、続けて南アフリカ、メキシコと戦う。できることは限られているかもしれない。しかし、選手たちにはまったく関係のないところで生まれた「監督の辞任」という、この逆境にあって、初めての世界の舞台へ想いを馳せる選手たちの前向きな姿を見ると、不可能なことなどないのではないかと感じてしまう。
今季、日本女子サッカーは好調だ。なでしこジャパンは4月にAFC女子アジアカップを制し、8月にはアジア大会でタイトルを獲得、U-20女子代表は前出のとおり世界一を手にしている。最後のカテゴリーとなったのがこのU-17世代。先輩たちが目にした景色を、頂点に立った者しか目にすることができないあの景色を、彼女たちにもぜひ見てほしい。
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