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U-17W杯直前に試練。
それでもリトルなでしこは頂点を目指す (2ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 池田氏といえば、この8月にFIFA U-20女子ワールドカップ(フランス)において日本を初優勝に導いた指揮官だ。U-17の選手たちにとって、次なるステージの監督でもあり、時折トレーニングキャンプなどにも顔を出していた池田監督代行と、まったく面識がないというわけではない。池田監督代行は、時にゲーム感覚で緊張を緩和させるなど、選手たちにさまざまなアプローチをしながら、力を引き出そうとしていた。

「限られた時間をうまく使いたいですね。あまり詰め込み過ぎるのもよくないし、バランスを考えながら選手が持っているものと、チームのイメージとを合わせていく作業をしているところです」

 真っすぐにぶつかってきてくれる池田監督代行のもと、選手たちにもすでに変化が現れている。とにかくミスを怖がらず、伸び伸びとプレーしているのだ。

「(池田監督代行は)いつも明るくて細かいところもしっかりとアドバイスしてくれる。すごくメリハリがある監督だと思います」と語るのは、DF善積わらい(セレッソ大阪堺レディース)。サイドバックとして攻守において指示が飛ぶと、一言一句聞き逃すまいと耳を傾けていた。自身のプレーで常にイメージしているのは、なでしこジャパンでも揺るぎない存在となった鮫島彩(INAC神戸)。

「1対1もすごく強くて、強いのが守備だけじゃなくて攻撃にもどんどん上がってよく得点に絡んでいるところとかをよく見ています。自分自身もオーバーラップして攻撃に絡めるようなプレーがしたいです」(善積)

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