代表ウイングの起用。乾、小林悠がいても、ハリルは原口、浅野なのか (5ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki
  • 佐野美樹●撮影 photo by Sano Miki

 乾と競わせる相手は、原口と同じドイツでも1部のマインツで奮闘する武藤嘉紀(※チームはブンデスリーガ16位。1568分間出場し7ゴールを記録)であるべきだろう。

 さらに、その次に来るべきは、ポルトガルリーグ(UEFAリーグランキング7位)のポルティモネンセ(現在リーグ12位)で、チーム2番目の9ゴールを叩き出している中島翔哉が妥当だ。

 3番手は、原口と同じデュッセルドルフに所属し、703分間出場している宇佐美貴史になるが、この選手も一時期、ハリルホジッチが寵愛した選手だった。

 突っ込まなければならないポイントだと思う。監督にとって、好き、嫌いが選考の重要な基準になることは理解できる。だが、そうであるなら、ハッキリとそう口にすべきだ。それでも原口を選ぶ理由を、堂々と語ればいい。

 こちらのインタビューに「私はいくら侮辱されても構わない。だが、それでもキミたちが、私の好みを変えることはできない」と述べたのはイビチャ・オシムだが、それくらいパワフルな言葉は吐いてくれないと、諸々のバランスは取れないのだ。
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