代表ウイングの起用。乾、小林悠がいても、ハリルは原口、浅野なのか (2ページ目)
ユーティリティな小林悠はメンバー入りへ有利な状況にある 土居、倉田以外では、小林にユーティリティな魅力がある。東アジアE-1選手権でも4-3-3のCF(センターFW)として2試合先発を飾る一方で、4-2-3-1の「3」の右でも1試合、先発を果たしている。ウイング兼ストライカーだ。
今季の川崎でも、昨季の得点王にもかかわらず、これまで4-2-3-1の「3」の右で先発を重ねている。2つのポジションを兼ねることができる小林。彼が23人のメンバーに加われば、余剰が1人生まれることになり、その1人分の枠を他に回すことができる。
浅野も、代表でCFとしてプレーした経験がある。しかし、そこに適性があるとは思えない。2トップの一角ならわかるが、3FW系の1トップとなると厳しい。現状では、右サイド単独での候補と見るべきだろう。
だが、所属のシュツットガルトでは、年明けからスタメンはおろか、サブでも試合に出場できずにいる。「海外組」というブランド力も手伝い、これまでは小林に対して優位なポジションを築いてきたが、最近は苦しい立場になりつつある。
右サイドで浅野と五分五分の戦いをしてきた久保は、ゲントでコンスタントにスタメンの座を維持している。しかし代表で、ここのところいいプレーができていない。W杯アジア最終予選の前半部分で見せたような驚きを、見る側に提供できなくなっている。
久保も適性は2トップにある。その一角こそがベストポジションだが、ハリルジャパンの基本布陣は3FW。浅野同様、そのギャップに苦しんでいるという印象だ。
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