代表ウイングの起用。乾、小林悠がいても、ハリルは原口、浅野なのか (4ページ目)
右利きの右ウイングでは、スピード豊かな横浜F・マリノスの遠藤渓太も気になる若手(20歳)だ。攻撃的(高めの)MF編でも触れた鹿島の安部裕葵(19歳)も、右ウイングでプレーできる。さらに言えば、左でも可能だ。
今回のロシアW杯は、結果の追求もさることながら、若手の登用に力点を置くという選択もある。
1998年フランスW杯に臨んだ日本代表の平均年齢は25.3歳だった。その中には、当時18歳だった小野伸二も含まれていた。昨年11月の欧州遠征に参加した日本代表が27.4歳なので、現代表はフランスW杯のときより2歳以上も高齢化している計算になる。
2002年W杯のベスト16は、1998年フランス大会に多くの若手を登用した産物に他ならない。力が接近しているなら若手を選べ。循環することが宿命づけられている代表チームの、これはセオリーでもある。
左サイドの争いは海外組中心だ。
ハリルホジッチのお気に入りは原口だ。乾は、所属のエイバルでそれ以上の活躍をしても、なかなか代表に呼ばれなかった。昨年11月に行なわれた欧州遠征でも、所属クラブでの明暗が大きく分かれているにもかかわらず、スタメンは2試合(ブラジル戦、ベルギー戦)とも原口が飾った。
所属のデュッセルドルフで今季、これまでたった229分しか出場していない(3月8日現在。以下同)原口が、この2試合で計148分間も出場した。対して、現在スペインリーグ8位のエイバルで、今季すでに2074分間も出場している乾には、交代出場のみの32分間しかチャンスが与えられなかった。
スペインリーグは、UEFAリーグランキングで断トツの首位をいく欧州の盟主だ。対するブンデスリーガは同3位。デュッセルドルフはその2部チームだ。3月23日にマリと、3月27日にウクライナと対戦する今回の欧州遠征でも、普通なら選外が順当な原口を使い続けるつもりなのか。
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