ハリルホジッチの選手起用を検証。
守備の要は、なぜ呼ばれなくなったか (5ページ目)
GKの西川と同じ外され方だ。3番手、4番手に下がるのなら分かる。スタメンで調子が出なければ、サブに下がる。これが常識だが、森重は一気に圏外へと葬り去られた。森重の所属クラブであるFC東京が、よくないサッカーをしていることも理由のひとつなのかもしれないが、何がハリルホジッチの逆鱗に触れたのか。独裁色の強い激情采配を感じさせる。
森重に代わりスタメンの座を掴んだのは24歳の昌司源。総合力の高いバランスの取れたプレーヤーで、とりわけフィード能力という点では吉田、森重を上回る。
また槙野は、当初CBとして選ばれていたが、最近ではSBのサブとして、23人の枠内に入っている。所属の浦和レッズでは3バックの左サイド。4バックの左SBとは似て非なるポジションだ。ユーティリティ性に富んだ選手という感じではない。4バックの布陣を採用する代表に入ると、居場所を見いだしにくい選手になる。
(つづく)
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