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ハリルホジッチの選手起用を検証。
守備の要は、なぜ呼ばれなくなったか (4ページ目)

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

 コンビの内訳は以下の通り。

 吉田・森重=14試合、槙野・吉田=6試合、吉田・昌子=4試合、森重・槙野=3試合、その他=2試合。テストされた選手の絶対数は少なめだが、明らかに入れるべき選手が入っていないというわけでもない。率直に言って、CBは人材難のポジションである。

 中心に位置するのは吉田。出場可能な状態にある場合は、ほぼすべて招集されている。W杯アジア最終予選でも全10試合すべて出場。途中交代もなく、ピッチ上で900分以上プレーした。

 長谷部誠の不在時にはキャプテンも務めるが、全幅の信頼が置けるプレーヤーかといえば、長谷部と同様にノーだ。直近の試合では、W杯アジア最終予選対イラク戦(アウェー)。イラクに許した同点ゴールは、吉田が一瞬、クリアを躊躇したために生まれた失点だった。

 それでいながら、2011年のアジアカップ(カタール)で正式に代表入りして以来、第一人者の座を守っている。現在サウサンプトンでプレーする海外組。CBでは唯一の海外組なので、ライバルさえいない状況だ。そこで出場機会を失わない限り、代表スタメンは安泰。日本のレベルアップにそれがどれほど貢献するかは別にして、だ。

 国内組の筆頭格は森重だった。2017年3月28日に行なわれたタイ戦まで、全25試合中19試合に先発。交代出場も1試合ある。ところが、25試合目に当たるタイ戦を最後に、スタメンはおろか、招集メンバーからも外れている。

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