2017.09.15

ハリルホジッチの選手起用を検証。
守備の要は、なぜ呼ばれなくなったか

  • 杉山茂樹●文 text by Sugiyama Shigeki 藤田真郷●写真 photo by Fujita Masato

ポジション別ハリルジャパンの優先順位(1)

 ハリルジャパンは2015年3月27日にチュニジアとの親善試合を行なって以来、先日のサウジアラビア戦まで計29試合を戦った。

 その前のアギーレ時代(10試合)を加えた計39試合という数字は、ザックジャパンのこの時期(9月10日)までに比べて5試合、その前のオシム~岡田ジャパン時代に比べて11試合、さらにその前のジーコジャパン時代に比べて18試合少ない。とりわけ親善試合の数は、減少の一途を辿っている。かつて多く存在した国内組だけで戦う親善試合は激減。それは結果的に、ハリルホジッチの欧州組優先策を後押しすることになった。

 そうしたハリルジャパンの現在までの流れを、全29試合に出場した選手のポジションごとの顔ぶれを振り返りながら、いま一度おさらいしてみたい。現在のメンバーに、どのような経緯で辿り着いたのか。問題点、改善の余地はどこにあるのか。検証していく。

唯一の海外組CBとして指揮官の信頼を獲得している吉田麻也●GK編

起用された選手=西川周作、川島永嗣、東口順昭、権田修一

招集されたが出場機会のなかった選手=六反勇治、林彰洋、中村航輔

 アギーレ時代の優先順位は川島、西川、東口だったが、ハリルホジッチが初戦(チュニジア戦)でスタメンに選んだのは3人より若い権田だった。2014年ブラジルW杯のメンバーに、川島、西川と並んで名を連ねたザックジャパン時代の第3GKだ。