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オランダに完敗。なでしこがリオ予選前に「大急ぎでやるべきこと」 (5ページ目)

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 個人的には、メンバーが決まらないことで選手間の不安要素が取り除けず、なでしこらしさは半減したように感じることも多かった。これまでと同じ戦い方ではアジア予選を勝ち抜くことは困難だ。

 年明けのシーズンオフを活用してキャンプ実施を示唆している佐々木監督。ヨーロッパ組はシーズンまっただ中で、オリンピック予選までに招集できる期間はAマッチデー絡みに限られる。

 招集メンバーがたとえ計算できるベテラン中心になったとしても、そこからさらに積み上げることは可能なはず。逆に若手を起用して、徹底的に計算できる状態に叩き込むのもよし。要はここからは現実的なメンバー構成で、チームを熟成させる必要があるということ。

 それには指揮官の決断が大前提だが、選手側も多少のぶつかりがあったとしても、全員で目指すサッカーを追求する姿勢が必要だ。最終的にピッチで選手を支えるのは互いの信頼と、やれるだけのことはやり尽したという自信。今なでしこジャパンに最も必要なのはこの2つなのではないだろうか。


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