リオ予選に向け、オランダ遠征で「なでしこ新戦力」を探し出せ!

  • 早草紀子●取材・文・写真 text&photo by Hayakusa Noriko

 なでしこジャパンの2015年はオランダ女子代表との親善試合で締めくくる。

 6月に開催されたFIFA女子ワールドカップ以降初めて、大儀見優季(1.FFCフランクフルト)宇津木瑠美(モンペリエHSC)、熊谷紗希(オリンピック・リヨン)らヨーロッパ組が参加するものの、澤穂希、川澄奈穂美、大野忍(いずれもINAC神戸)らはその実力を把握済みとして招集が見送られた。

東アジアカップでのプレーを踏まえ、再び招集された有町紗央里東アジアカップでのプレーを踏まえ、再び招集された有町紗央里 2月から行なわれるリオデジャネイロオリンピックアジア最終予選を控え、なでしこジャパンの中軸との融合も早急に行なわなければならないこのオランダ遠征(11月23日~12月1日)。主力組以外でチャンスを与えられた選手の多くが8月の東アジアカップで招集されたメンバーから生き残った形となった。彼女たちにとってもオリンピックを見据えた最大のチャンス。いよいよ最終予選へ向けて本格的なチーム構築が始まる。

 とはいえ、今回の遠征は試合日を含めて活動日数はわずかに6日しかない。限りある時間の中で、佐々木則夫監督が時間を割いたのは実践形式のトレーニングだ。現地入りして3日目には、完全非公開の形で、本番に先立ちオランダ女子代表と練習試合を行なった。

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