2020年に期待大。U-20女子W杯出場を決めたヤングなでしこ (2ページ目)
スタメンから外されることもあれば、途中交代も増えた。それでも、この準決勝にかける思いは強かった。
奇しくも相手は韓国。自然と力が入る。ボールを支配しながらも、ゴールは遠い。ブロックで固める韓国守備陣を破れずに迎えた82分、西田明華(セレッソ大阪L)のパスから小林里歌子(常盤木学園)が放ったシュートが右ゴールポストを直撃し、そのままゴール。「絶対にチャンスは来ると思っていました。ミートしなかったんですけど、決まってよかった」という小林がゴールをこじ開け、ワールドカップ出場権をもぎ取った。
勝利の瞬間、ベンチに下がっていた長谷川の目には涙があふれていた。
「やっとここまで来た。自分が考えていた以上に強い思いがあったみたいで(笑)、涙が止まらなくなった。決勝は泣かないで喜びたい!」(長谷川)
そして、その決勝は想像を超える激戦となる。
中2日で迎えた北朝鮮との決勝。一進一退が続く中、ハプニングが起きたのは後半残り5分を切った頃。接触プレーで隅田凛(日テレ・ベレーザ)が負傷退場となった。不運だったのは、隅田が78分に流れを引き寄せようと切った最後のカードだったこと。ここから日本は10人での戦いに突入する。
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