「チャレンジなでしこ」の成長の糧となる1プレイ (3ページ目)
攻撃では2手止まり、上手く流れてまれに3手、という限られたコンビネーションで切り崩さなければならない。それでも、攻撃ではセットプレイを含め、特に左サイドを中心に形を作ることができた。しかし、守備においては経験・連係不足が露呈した結果となった。勝敗を分けたのは、選手が口々にした“勝負どころ”での失速だった。
個の部分では、球際レベルでの判断の遅さが結果としてピンチにつながっていた。北朝鮮のカウンターは最もケアしなければならない攻撃でありながら、結局はそれにやられた試合だった。映像で見るのと、実際のピッチで経験する北朝鮮は違った、ということだ。それは随所で見て取れた。
攻撃では相手の厳しいマークを受けながらのファーストタッチや、ゴールを呼び起こすラストパスの精度が、国内では通用しても、国際大会となればその精度はより高いものでなければ成功しない。守備は、効果的な手段に出るタイミングが全体的に遅かったため、人数は足り、体を投げ出していながらもカウンターを決められてしまった。
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