原口元気「ロシアW杯では自分が日本代表の『主役』でありたい」 (5ページ目)

  • 佐藤 俊●取材・文 text by Sato Shun

「ロシアW杯は、自分の年齢的(27歳)にも一番いい時期で迎えられる。そのメンバーの中に、ぎりぎりで入るんじゃなくて、“主役”になれるぐらいの存在で入るには、本田さんやシンジくんとか、先輩を抜いていかないといけない。もちろん、そういう先輩たちのことはリスペクトしています。経験もあるし、自分が持っていないモノを持っている素晴らしい選手たちですからね。でも、彼らを追い抜いていかないと、試合に出られないし、そういう競争をしていかないと、チームも強くならないですから。同じように、同世代の選手にも負けたくない。今のチームは、自分のひとつ上とか、ひとつ下の選手も多くて、彼らの活躍も刺激になるけど、これからは『自分が一番』という気持ちを持ってやっていきたいですね」

 原口は、代表でのレギュラーポジション奪取に向けて、また3年後のロシアW杯で最高のパフォーマンスを発揮できるように、肉体的なトレーニングを早くも計画的に行なっている。プレイそのものは、そのときの所属クラブやコンディションによって変わってしまうが、肉体を強くしていくことは、どんな環境や状況にあっても、レベルアップしていくことが可能だからだ。

「ロシアW杯は、自然に到達できるもんじゃない。計画を立てて狙っていかないと、出場できない。これからも、障害にぶつかることはあると思うけど、今やっていることを続けていく」

 レッズ時代の原口からは想像できないが、彼は今、自身の課題をきちんと把握して、3年後に向けての自身の強化をしっかりとプランニングできているのだ。

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