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【プロ野球】広岡達朗が巨人・山城京平の起用法に激怒 「選手を育てるという大義が根本的に欠けている」

  • 松永多佳倫●文 text by Takarin Matsunaga

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 プロ野球の2026年シーズンが開幕した。開幕カードで注目を集めたのが、昨年のセ・リーグ覇者の阪神と巨人の「伝統の一戦」だ。巨人は開幕投手に、ルーキーの竹丸和幸を抜擢。1962年の城之内邦雄以来64年ぶりに新人で開幕投手を務めた竹丸は、6回3安打1失点と好投し、球団史上初の新人開幕投手勝利を飾った。

 幸先のいいスタートを切ったかに思えた巨人だったが、第2戦は阪神のサウスポー・高橋遥人に完封を許し、第3戦ではドラフト3位ルーキーの山城京平を先発に起用したものの、3回途中、被安打3、四死球5、失点5と崩れてノックアウト。結局、地力で上回る阪神が2勝1敗と勝ち越した。この3連戦の結果を受け、球界の大御所であり巨人OBの広岡達朗は強い憤りをあらわにした。

阪神との開幕カード3戦目に先発するも3回途中降板となった山城京平(左から2人目) photo by Sankei Visual阪神との開幕カード3戦目に先発するも3回途中降板となった山城京平(左から2人目) photo by Sankei Visualこの記事に関連する写真を見る

【新人投手起用への疑問】

「監督の阿部(慎之助)は、開幕カードの3連戦で新人投手をふたりも起用したが、これがシーズンにどう影響を及ぼすのかわかっているのか」

 戸郷翔征が復調せず、山﨑伊織、井上温大も故障。さらに、田中将大や楽天から移籍してきたベテランの則本昂大に過度な期待はかけにくく、新人投手に頼らざるを得なかった巨人投手陣の苦しい台所事情は理解できる。それでも開幕3連戦にふたりも新人投手を起用するとは、広岡も想定外だったようだ。

「開幕戦の竹丸の勝利は、ラッキーと考えるべきだ。初物に弱い阪神とデータのない新人という条件がうまく重なり、結果が出たに過ぎない。とはいえ、開幕投手候補がこれだけ離脱すれば、新人に任せようかという心情はわからないわけではない。

 だが問題は、第3戦での山城の起用だ。3回を持たずに3安打、5四死球、5失点でノックアウト。試合後に二軍行きを告げられたそうだが、打たれて下に落とすくらいなら、なぜ先発させたのか。直前の二軍の試合は5回を投げて無失点だったそうだが、内容は7四死球と荒れていた。それでも無失点に切り抜けたのは、相手の拙攻に助けられたに過ぎない」

 広岡の口調は、さらに熱を帯びる。

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著者プロフィール

  • 松永多佳倫

    松永多佳倫 (まつなが・たかりん)

    1968 年生まれ、岐阜県大垣市出身。出版社勤務を経て 2009 年 8 月より沖縄在住。著書に『沖縄を変えた男 栽弘義−高校野球に捧げた生涯』(集英社文庫)をはじめ、『確執と信念』(扶桑社)、『善と悪 江夏豊のラストメッセージ』(ダ・ヴィンチBOOKS)など著作多数。

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