【プロ野球】「感覚だけの時代は終わった」 西武・仁志敏久コーチが語る、投高打低の時代を生き抜く打者の条件 (3ページ目)
【動きに生かす体づくり】
では、パワーで劣る日本人はどんな道を求めていくのがいいのだろうか。
「どう頑張っても欧米人にはなれません。今の日本人にはあまりいないですけど、筋骨隆々にしたところでプラスにはならない。効率よくある程度のパワーを引き出すための体はつくらなければいけないけど、それをつくっただけではなく、どう動きに生かしていくか。動きのなかに生かすための体をどうつくるか。その関係性をうまく考えなければいけないでしょうね」
選手たちは筋量を増やすことに加え、筋出力を高めていくことが必要になる。この点でまだまだ余地があると、仁志コーチは指摘する。
「多少、手間と時間はかかりますけどね。最初のとっかかりの段階では、こちらでできることはひととおりやっています。計測を行ない、そこから動きの悪い部分を見つけ、その原因を探っていく。たとえば体の力の使い方などですね。そうした点を一緒に話し合っている選手もいます」
今季の西武は交流戦前まで好位置につけていたものの、以降は失速し、3年連続Bクラスに沈んだ。投手陣の奮闘が目立った一方、打線の弱さが今年も露呈してしまった。
それでも西川愛也がリーグ4位の134安打と躍進。滝澤夏央も自己最多の125試合に出場し、90安打を放つなどポテンシャルを示した。彼らを含め、仁志コーチは打者陣についてどう感じたのか。
「自分に対する可能性を少し感じてくれているかなと思います。もっとよくなるし、ポテンシャル的にはもう一流と呼べるレベルになれるはずの選手もいます。そういう選手たちが、そこに意識を持ってくれる方向に行ったかなというのはあります。今後もっと突き詰めていってほしいので、苦手なことも含めて、自分を磨いていくことを一緒にできればいいですね」
コーチは日々、地道にサポートしながら、選手がいい方向に進めるように尽力していくしかない。
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