金子侑司は自身の引退試合で若手選手に感謝 粋な計らいに「涙をこらえるのに必死だった」 (3ページ目)
【第二の人生は?】
── プロで一番印象に残っているプレーは何ですか。
金子 2024年9月15日の引退試合で、ロッテの先頭打者・荻野貴司選手の打球がいきなりライナーで飛んできたこと。そして8回には藤岡裕大選手がレフト線にライナーを放ち、帽子を飛ばしてスライディングキャッチしたプレーは思い出深いです。決して難しいプレーではなかったのですが、一番大きな歓声をいただいた気がします。
── 帽子を飛ばして髪をなびかせるのが、金子選手のトレードマークでした。わざと大きめの帽子を被っていたとか?
金子 ジャストサイズのものを被っているんですけど、落ちちゃうんですよね。でも引退試合の時は、0.5インチだけサイズを上げました。それこそ、最後はしっかり帽子を飛ばさないといけないなと......(笑)。
── プロ野球人生でやり残したことはないですか?
金子 ないです! やりたかったのは引退試合で、逆転満塁サヨナラ本塁打を打つことでしたが、7対1で勝っていたのでそれは叶いませんでした。
── 最後に対戦した左腕投手が制球を乱して3ボールとなり、押し出し四球になりそうでした。
金子 次も、その次もボール気味の球だったのですが、せっかくみんながつないでくれて最後の打席に立つことができたので、無理やり振りにいきました。ファウルフライもキャッチャーの佐藤都志也選手がうまくやってくれました。それで7球目、最後はショートライナーでしたがいい当たりでした。
── 引退後、セカンドキャリアのひとつとして、小・中学生の野球指導、またジュエリーブランドも立ち上げたのですね。
金子 僕自身、スイッチヒッターで内野も外野もやっていたので、バッティング、内外野の守備、盗塁技術を中心に教えています。とにかく「野球ってカッコいいな」と思ってもらえるように、指導できたらいいなと考えています。ジュエリーブランドに関しては、盗塁する時の"挑戦する"意識ではないですが、一歩踏み出そうと。第二の人生、頑張っていきます。
金子侑司(かねこ・ゆうじ)/1990年4月24日生まれ、京都府出身。小学生時代にラグビーと並行して野球を始め、中学時代は硬式野球クラブチームの京都嵐山ボーイズに所属し、両打ちに挑戦。立命館宇治高に進学後は遊撃手として高校2年春からレギュラーとなり、高校通算20本塁打。立命大でも1年春からリーグ戦に出場し、3年時に大学日本代表に選出された。2012年ドラフト3位で西武に入団。1年目から開幕スタメンを果たし、初打席初安打を記録。16年、19年に盗塁王のタイトルを獲得。24年シーズンを最後に現役引退。引退後は野球解説者をはじめ、野球教室のコーチを務めるなど精力的に活動し、25年にはジュエリーブランド「KANOA jewelry」を立ち上げ、経営に携わっている
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