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プロ野球3球団でプレーした米野智人が語る選手のセカンドキャリア 自身は飲食店経営、イベントMCも  (3ページ目)

  • 白鳥純一●取材・文text by Shiratori Junichi

【「セカンドキャリアでの成功に必要なこと】

 引退後もさまざまなフィールドで活躍を見せる米野には、スポーツ選手のセカンドキャリアに関する講演の依頼が舞い込む。そんな講演を行なうたびに熱を込めて訴えるのは、「自分の現状を受け入れ、異なるフィールドでも実力を高めていくことの大切さ」だ。

「僕を含めた多くのプロ野球選手は、子どもの頃に野球を始め、楽しく続けているうちに野球が仕事になり、そのままキャリアを重ねている方が多いように感じます。やがてベテランに差しかかると、それまで過ごしてきた野球漬けの日々に劣等感を味わったり、引退後の生活に対する不安が込み上げてくるんですけど......。それらは本人の気持ち次第で、いくらでも乗り越えられるものだと僕は思っています」

 かくいう米野も、店舗の経営を始めた当初は、料理はおろか、緊張のあまり表情が強張り、挨拶もろくにできなかったという。それでも料理好きの兄や妻、喫茶店を営む父らのサポートを受けるなかで成長していき、今がある。

「野球に打ち込んできた人生を悲観する必要はありませんが、まずは自分の現状を受け入れて、少しずつできることを増やしていこうとする姿勢が一番大切だと感じています。

 元プロ野球選手は、一度は幼い頃の夢を叶えていますし、再び心を動かされるような夢を見つけるまでは、少し時間がかかる人も多いのではないか思うんです。なので、もし次にやりたいことを見つけた時にそれをしっかり実現できるように、目の前の状況に向き合いながら自分を高めていくことが大切なのかなと感じています」

 そして「現役時代とは畑違い」の飲食業に取り組み、経営者として再び球場に戻ってきた米野は、インタビューをこのように締め括った。

「野球を辞めた後も、野球を上達させてきた頃と同じように、失敗を乗り越えながら経験を積んでいくしかない。かつて野球少年だった頃のような気持ちを思い出せたら、きっとどんな苦難も乗り越えられる。まずは強い気持ちを持つことが大切だと思います」

 米野はさまざまな苦労の末に出会った信念と、これからも歩み続けていく。

【プロフィール】

米野 智人(よねの・ともひと)

1982年、北海道生まれ。北照高から1999年ドラフト3位で捕手としてヤクルト入り。入団当初から"ポスト古田"の一番手と期待された。古田兼任監督が就任した06年には自己最多の116試合に出場。2010年に西武へ移籍、2012年に外野手にコンバートされたが、2015年限りで退団。同年オフ、日本ハムと捕手兼2軍バッテリーコーチ補佐として異例の契約を結び、2016年限りで引退した。引退後は、"体の中から綺麗に健康"がコンセプトのカフェ、「westside cafe」を4年経営。現在は、古巣である埼玉西武ライオンズの本拠地・ベルーナドームにて新規店舗を出店し、Westside合同会社代表を務めている。

オンラインショップ>> 公式X→@tomohitoyoneno

●取材協力(株)I for C WACCCA IKEBUKURO  Wacca Coffee Club

イベント情報:スワローズOBのサタデーTALK!!

出演:宮本慎也、米野智人、荒木貴裕
日時:2025年5月10日(土)
開始時間:13:00 
場所:WACCA IKEBUKURO 4F ギャラリー

住所:〒170-0013 東京都豊島区東池袋1丁目8-1 4F
詳細はこちら>>

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