【ドラフト2024】佐々木朗希のメジャー移籍を見越し1位は即戦力投手 2位は「中村奨吾の後継者」を! (2ページ目)

  • 安倍昌彦●文 text by Abe Masahiko

 ならば1位は、即戦力に近い投手しかいない。それも、できることなら競合は避けたい。そんなわがままな要望に応え、しかも千葉に縁のある "快腕"がいる。篠木健太郎(木更津総合→法政大/投手/177センチ・80キロ/右投左打)が、4年の今季になってピッチングに"芯"のようなものが加わってきた。

 コンスタントに150キロ近い快速球を繰り出し、タテのスライダーに高速フォークを交えて、ファイティングスピリット丸出しで打者を攻め立てる投球スタイル。緊迫の場面で、打者だけに集中しすぎる傾向があるが、「投げてみないとわからない......」という不安要素は消えてきた。先発でもリリーフでも投げられ、50メートルを5秒台で走る全身のバネも、これからのさらなる成長にひと役買ってくるはず。

【中村奨吾の後継者と左腕】

 千葉に縁があると言えば、佐倉シニア出身の石塚裕惺(花咲徳栄/遊撃手/181センチ・82キロ/右投右打)がまず挙げられるが、篠木との"両獲り"はちょっと難しいところか。2016年以降、支配下ドラフトで獲得した高校生内野手は金田優太(2022年5位)だけなので、そろそろのタイミングなのだが、ここは篠木を最優先か。

 そこで1位を篠木、2位に千葉出身の宇野真仁朗(早稲田実業/遊撃手/177センチ・81キロ/右投右打)でどうか。宇野は高校通算64本塁打、プロ入りを視野に入れ、木製バットを早くから使用して、今夏の甲子園でも長打だけでなく、レフト前ヒットで二塁を陥れた俊足と野球勘も頼もしい。中村奨吾の後釜をそろそろ本気で探さなければならないだけに、宇野はぜひ獲っておきたい逸材だ。

 さらに千葉には、颯佐心汰(中央学院/遊撃手/175センチ・72キロ/右投右打)というプロでもショートを守れるスピード、強肩、フィールディングに長けた選手もいる。

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