「早急に作らないと大変なことになる」佐々木朗希らが要望する「ポスティングでのメジャー移籍」に高木豊が危機感「12球団統一のルールを」 (3ページ目)

  • 浜田哲男●取材・文 text by Hamada Tetsuo

――「ルールが必要」という話がありましたが、例えばどんなルールが考えられますか?

高木 例えば、先発投手であれば「50勝以上を挙げること」をポスティングを許可する条件にするとか。ピッチャーは先発だけではなく中継ぎや抑えもいるので、成績を基にルールを作るのであれば細かく定めなければいけないと思いますけどね。

 それか、「25歳以上でなければポスティングは許可しない」とか、「一軍での選手登録日数が何日以上でなければいけない」とか......。とにかく、ポスティングは球団と選手との話し合いで決まると言いますが、NPBが12球団統一のルールを作らないと双方が困ってしまいます。

 今は「メジャーに行きたい」と言ったもん勝ち。場合によっては選手が球団と揉めたり、ファンが騒いだりするじゃないですか。でも、ルールがあれば選手もそれに従わざるをえませんからね。

――ルールがあれば、球団や選手、そしてファンも納得できそうですね。

高木 そうですね。ポスティングの許可を各球団に委ねていてはいけない。12球団統一のルールを定めて、透明性の確保に努めるべきです。

著者プロフィール

  • 浜田哲男

    浜田哲男 (はまだ・てつお)

    千葉県出身。専修大学を卒業後、広告業界でのマーケティングプランナー・ライター業を経て独立。『ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)』の取材をはじめ、複数のスポーツ・エンタメ系メディアで企画・編集・執筆に携わる。『Sportiva(スポルティーバ)』で「野球人生を変えた名将の言動」を連載中。『カレーの世界史』(SBビジュアル新書)など幅広いジャンルでの編集協力も多数。

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