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徳光和夫が巨人に愛のムチ「岡本和真は勝負強い打者になってほしい」「中継ぎ投手が踏ん張りきれない」 (2ページ目)

  • 和田悟志●取材・文 text by Wada Satoshi
  • 柳岡創平●撮影 photo by Yanaoka Sohei

【若い投手の台頭でレベルアップ】

 ただ、プロ野球の怖さを知った選手たちが、それなりに力をつけてきました。阿部ジャイアンツでは中継ぎ候補が非常に多い。

この記事に関連する写真を見る 佐渡島出身の菊地大稀投手は育成ドラフトから1軍に昇格し、今季は50試合も登板しました。いい球を持っている。我々巨人ファンにとってロマンがある選手です。1軍登板は少なかったですが、代木大和投手も菊地投手と同様に期待しています。

 一番化けてもらいたいのは田中千晴投手。1軍では中継ぎでしたが、2軍では先発も務めていたので、2年目の来季は先発でもいけると思っています。

 船迫大雅投手も田中投手と同じで1年目から中継ぎを務めました。来季は、いっときの田原誠次のように勝利の方程式を担う投手になると思いますね。

 船迫投手は少し年上ですが、20歳前後に期待したい投手が多いんですよ。先発には、今シーズン2桁勝利を上げた山﨑伊織投手や11月のアジアプロ野球チャンピオンシップで侍ジャパンに選ばれた赤星優志投手がいます。彼らは阿部さんが2軍監督時代に育てた選手たちです。

 なかなか1軍に定着できずにいますが、直江大輔投手、堀田賢慎投手にも、来季は活躍してほしい。直江投手が2022年のシーズンに一軍で初勝利を上げた時には、阿部さんがものすごく喜んでいたのを覚えています。

 この世代のピッチャーが台頭することによって、巨人の投手力は1.5倍くらいレベルアップするんじゃないかな。

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