阪神38年ぶり優勝の立役者は? 野田浩司が語る「オリックス投手陣にボディブローを打ち続けた4人」 (3ページ目)

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva

 この試合を見て、阪神の強さを感じました。勝負どころでの集中力はさすがですし、チームとして隙がない。とくに近本光司選手、中野拓夢選手、木浪聖也選手、糸原健斗選手の4人は、一発の怖さはないですが、どこに投げてもミートしてくるし、粘り強い。彼らとの対決がボディブローのように効き、心身とも疲弊した状態でクリーンアップを迎えなければならなかった。言い換えれば、自分たちの攻撃パターンをしっかり確立している。それが阪神の強さだと思います。

 敗れたオリックスですが、山本由伸投手のメジャー移籍が確実視され、山﨑福也投手もFA移籍の可能性があるなど、戦力ダウンは必至です。しかし、今年も吉田正尚選手が抜けてどうなるかと思われていましたが、シーズンを圧倒して3連覇を達成しました。誰かが抜けても、新しい戦力が出てくるのがオリックスです。

 今年も山下舜平大投手、東晃平投手が台頭し、シーズン終盤にはルーキーの曽谷龍平投手がプロ初勝利を挙げ、同じくルーキーの齋藤響介投手も一軍登板を果たしました。まだまだ楽しみな選手がいますので、4連覇に向けて新たなスタートを切ってほしいと思います。

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