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なぜ阪神はセ・リーグを独走したのか? 広岡達朗は「岡田彰布流コミュ力」と「選手との距離感」を評価 (4ページ目)

  • 松永多佳倫●文 text by Matsunaga Takarin
  • photo by Koike Yoshihiro

 広岡は常々「人間死ぬまで勉強」と言っている。結果を出し、権威を得たから成功ではなく、日々奮闘していくなかで真理を追究する。戦いに終わりなどなく、その繰り返しが人生だという。

 伝統ある阪神が勝つことは、野球界にとっても大きな意味があると広岡は言う。選手だけでなく、指導者の年齢も若返っていくなかで、65歳の岡田監督が阪神の指揮官として就任1年目に優勝する意義は、後進の指導にも必ず役に立つはずだ。

 早ければ今週中にも阪神の決まる可能性がある。おそらく岡田監督のなかには、この先のクライマックス・シリーズ、そして日本シリーズの戦いも見据えているのだろう。

著者プロフィール

  • 松永多佳倫

    松永多佳倫 (まつなが・たかりん)

    1968 年生まれ、岐阜県大垣市出身。出版社勤務を経て 2009 年 8 月より沖縄在住。著書に『沖縄を変えた男 栽弘義−高校野球に捧げた生涯』(集英社文庫)をはじめ、『確執と信念』(扶桑社)、『善と悪 江夏豊のラストメッセージ』(ダ・ヴィンチBOOKS)など著作多数。

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