ロッテ→阪神→DeNAを渡り歩いた久保康友が日本プロ野球界を嫌う理由「残りたいとかも思わないし、残る価値もない」 (5ページ目)
── 日本のプロ野球界にとってもいいこと?
「日本の野球界がどういうふうに進んでいるのか、僕にはわからないです。ただ、僕は選手たちもメジャーのほうに行っていいと思います。だって、世界一のリーグじゃないですか。
日本のプロ野球界がどうこうというより、日本人が世界に出て、トップを取って、帰ってきたらええ話やないですか。極端な話、僕は『優秀なら日本人、全員メジャーリーガーになったらええやん』という考えなんですけど。なんかね......日本のなかで囲おうとしますよね」
── かつては「田澤ルール」なるものも存在しました。(※田澤ルール=ドラフトを拒否して国外プロ球団と契約をしたアマチュア選手に対し、日本球界への復帰後は大卒・社会人出身選手=2年、高卒選手=3年間、NPB球団は契約しないという12球団の申し合わせ事項)
「でも、もうなくなってきましたよね。あんな変なルールは、さっさとなくしてしまったほうがいいんですよ」
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耳学問などではなく、NPB以外に海外や独立リーグを実際に経験した男の言葉だけに、より重みを感じられる。締めくくりとなるインタビュー後編では、日本野球界におけるプロアマ規定、ドイツでの私生活、最大の目的である世界遺産巡りおよび観光についても話してくれた。
◆久保康友・後編>>ドイツでの苦労「今月使えるお金は、あとこれだけか......」
【profile】
久保康友(くぼ・やすとも)
1980年8月6日生まれ、奈良県橿原市出身。右投右打。大阪・関大一高3年時に選抜高校野球大会で準優勝。卒業後、社会人野球の松下電器で6年間プレーした後、千葉ロッテマリーンズに自由獲得枠で入団。2005年に新人王を獲得。2009年から2013年まで阪神タイガースに在籍し、オールスター選出やリリーフも経験した。2014年から横浜DeNAベイスターズで4季プレー。日本プロ野球13年間の現役生活で97勝86敗6セーブを記録。米国独立リーグやメキシコなど海外も渡り歩き、昨年は関西独立リーグの兵庫ブレイバーズに所属。今季はドイツのブンデスリーガ1部ハンブルク・スティーラーズで白球を追う。
著者プロフィール
鈴木智貴 (すずき・としき)
1981年生まれ、静岡県出身。2010年からドイツ在住。DFB公認B級(UEFA−Bレベル)指導者ライセンス保有。これまでに左右アキレス腱断裂と左膝半月板損傷を経験しており、手術歴"だけ"はプロ選手並み。
【写真・画像】1992年の猛虎伝〜阪神タイガース名場面集
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