第6回WBCの予想メンバーを3人の記者が選出 大谷翔平、佐々木朗希、村上宗隆以外も逸材だらけ (4ページ目)

  • photo by Koike Yoshihiro,Ohtomo Yoshiyuki

 大学生投手の3人はすでに150キロ台をマークしている快腕たち。今秋のドラフトでも1位指名重複が予想される。WBCを見て感じたのは、スピードボールと勝負球になる変化球が絶対条件ということだ。西舘は高速スライダー、常廣と上田はフォークという切り札を持っている。

 高校生から唯一選出した大阪桐蔭の前田は、より高いレベルに置いた時ほど力を発揮する天才型。キレ、コントロール、守備、牽制、クイック......すべてを兼ね備えた勝てる投手。本気で投げたらどんな快投をするのか、想像しただけでも楽しみでならない。

 捕手は今回の中村悠平的な存在が見当たらないのが心配だが、坂倉将吾のほかに内山壮真(ヤクルト)、松川虎生(ロッテ)の成長も楽しみで、3年後にはメンバー入りを果たしてほしい選手だ。

 スタメン陣は今回のメンバーと大きく変わらないが、指名打者には右の長距離砲として内藤鵬(ないとうほう/オリックス)を推したい。内野手の控えには今回の中野拓夢のようなスーパーサブ的な存在として児玉亮涼(西武)。また内田湘大(うちだしょうだい/広島)は、内藤と同じく3年後にはチームで主軸を打っている逸材だ。

 最後にこのメンバーを率いるのは誰になるのか? 個人的には、今回の大会でチームに一体感をもたらし、とくに若手投手の力量を100%引き出し、現代のリーダーシップの本質を教えてくれたダルビッシュ有が適役だと思っている。

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