完全試合、三冠王、2ケタ勝利&2ケタ本塁打...快挙だらけの2022年「野球界10大ニュース」 (6ページ目)
開幕前から話題をふりまいた日本ハム・新庄剛志監督(photo by Koike Yoshihiro)この記事に関連する写真を見る
【"BIGBOSS"劇場開幕】
2020年に現役復帰を目指し、12球団合同トライアウトを受験して話題をさらった新庄剛志が、日本ハムの監督に就任。就任当初からシーズン終了まで、随所で注目を浴びた1年だった。
2021年11月の就任会見で、自らの役職を監督ではなく、「ビッグボス」と表現し、周囲にもこの呼称をアピールした。翌日のスポーツ各紙の紙面にはビッグボス(BIGBOSS)の略称「新庄BB」の文字が躍ったが、新庄本人は「BB(と表記するの)はやめて」とリクエスト。今年3月の開幕直前には、登録名を「BIGBOSS」にする徹底ぶりだった。
就任決定直後の2021年の秋季キャンプでは、同年にプロ入り後初めての一軍昇格なしに終わるなど、伸び悩んでいた清宮幸太郎に「ちょっとデブじゃね?」と、減量を指示。清宮は食事制限などで約9キロ体重を絞ると、5月5日の楽天戦で初の2打席連続本塁打を記録するなど、快調な滑り出しを見せた。
プラスワン投票で初選出されたオールスターでは、第1戦の最終回に広島の森下暢仁からサヨナラ本塁打を放ち、MVPを獲得。シーズンでも最終的に自己最多の129試合に出場し、自己最多かつ球団トップの18本塁打、55打点を記録した。
清宮だけでなく、プロ11年目の松本剛が打率.347で首位打者に輝くなど覚醒。日本ハムでは史上5人目、右打者では球団初の受賞だった。
プレー以外では、ノルウェーの兄弟デュオ・イルヴィス(YLVIS)の楽曲である『The Fox』に合わせて、球団のチアガール・ファイターズガールが、きつねを模したカチューシャとしっぽを付けてパフォーマンスする"きつねダンス"が大流行。一大ブームを築いた。
シーズン終了後には、来季の登録名を「BIGBOSS」から日本ハムでの現役時代と同じ「SHINJO」に刷新し、監督を続投すると発表。59勝81敗3分でリーグ最下位に沈んだ今季からの巻き返しを図る。
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